Transcend SSD Scopeでシステムクローン
家で使っているサブデスクトップ機をメインデスクトップ機として使うことにしました。サブデスクトップ機はコンパクトな筐体のデスクトップパソコンですが、ストレージにハードディスク(以降、HDD)を使っています。これでは遅いので、SSDに換装します。
1.SSD Scopeを使う
HDDをSSDに換装する作業は、以前にノートブックでも行っています。
ノートブックの時に使ったSSDはCrucial製でしたが、今回はTranscend製です。そして、Transcendにも専用のSSD用ソフトウェアが用意されています。
HDDからSSDへシステムを移すシステムクローンは、汎用のソフトウェア(EaseUS Todo Backup Freeなど)を使っても良いですが、SSDの製造元が用意したソフトウェアを使う方が安全確実です。
SSDへの換装作業の前に、SSD Scopeをインストールしておいてください。
2.HDDの内容をSSDへコピー(システムクローン)する
SSDはフォーマットする必要はありませんでした。SSDをUSB変換アダプタに接続して、USB端子をデスクトップ機に接続します。
SSD Scopeを起動します。左側にある「システムクローン」を選択します。元データと保存先を指定する画面が表示されます。保存先には、USB変換アダプタが表示されています。双方の指定が間違っていないことを十分に確認してください。
「拡張ディスク」にチェックを入れると、元よりも大きい容量のSSDを使う場合、空いた部分も容量に加えてくれるそうです。空いた部分を後から違うドライブ番号でフォーマットするなら、チェックしなくても構いません。
「開始」ボタンを押して、システムクローンを実行します。私の場合は、しばらく0%のままが続き、失敗したかなと心配しましたが、いきなり100%が表示されてシステムクローンが終了しました。本当にうまくいったのかが心配でしたが、システムクローンは成功していました。
最終的にはCrucialの時よりも簡単に終わりましたので、おすすめです。(今買うなら、以下の機種が良いででしょう)
3.SSDをデスクトップ本体へ格納する
まずは、内蔵されているHDDを取り外します。外し方は機種によって異なりますので、マニュアルに従って外します。
SATAケーブルと電源ケーブルを外します。3.5インチベイが空きました。
ところでHDDは3.5インチサイズですが、SSDは2.5インチサイズです。このデスクトップ機は、3.5インチベイが1つしかありません。もし別の場所にストレージを追加するなら、M.2 SSDを使わなければなりません。
しかし、手元にあるのは2.5インチSSDなので、変換アダプターを付けて3.5インチベイに装着します。
ところが、このデスクトップ機の3.5インチベイは特殊で、特殊なネジを介して取り付けるものでした。そのため、変換アダプターを付けても3.5インチベイに取り付けられません。周りにあるネジ穴も、通常の自作パソコンで使われるサイズよりも小さな特殊なものでした。
下調べが不十分でした。変換アダプターに特殊なネジを取り付けたとしても、変換アダプターの長さが足りなくて固定できません。しょうがないので、しばらくは固定せずに、デスクトップ機を横置きにして使うことにします。何かいいアイデアが浮かんだら、対処します。
やっぱり、ショップブランド製とは違い、メーカー製のカスタマイズはやっかいです。
4.BIOSの設定 (今回は確認のみ)
今回はストレージの交換なので、起動ドライブの変更はありません。それでも、今の状態を確認しておきましょう。BIOSの画面の起動は機種によって違いますから、それぞれの使い方を覚えておきましょう。
※ここではBIOSと呼びましたが、正確にはUEFIが正しいです。この辺は混同して呼ばれることも多いみたいで、BIOSの方が分かりやすそうだったのでBIOSと記述しました。
5.改造に柔軟なデスクトップ機を活用しよう!
HDDをSSDに交換することにより、動作が格段に速くなりました。これであれば、しばらくは使っていけるでしょう。
今回使用したデスクトップ機はコンパクトな製品ですが、それなりにCPUやメモリ、ストレージなどを変更できます。これがノートブック機であれば、いろいろ制限を受けてしまいます。デスクトップ機なら、パーツを随時変更すれば、10年前後の寿命を期待できるでしょう。
今回はSSDへの変更を行いましたが、メインとして使うにはストレージが足りません。そのため、M.2 SSDの追加と、最近安くなってきたUSBのSSDを使おうと考えています。NASは個人の場合は導入しない方が良いかなと考えています。
電気製品で、これだけ自分でいじれるものはパソコンくらいでしょう。既にパソコンは製品として完成の域にあるので、中古でも十分に使えます。スマートフォンは持っているけれどパソコンは持っていないという人が日本には多いですが、ぜひパソコンも使って便利な生活を送りましょう。