夕張市 滝ノ上地区を楽しもう!
札幌から帯広方向へ国道274号線を進み、石狩平野を抜けて夕張川沿いの道をしばらく行くと、夕張市滝ノ上の集落に出ます。この一帯は、滝の上公園として以前から観光地となっています。
最近、滝ノ上にある施設でメロンの食べ放題が話題になり、大人気になっています。そこで、滝ノ上地区をご紹介しましょう。
1.滝の上公園
JR石勝線の滝ノ上駅(※)の南側に、滝の上公園があります。滝ノ上は、文字通り「千鳥ヶ滝」の上流にあることで付いた名前です。千鳥ヶ滝は、水量の多い夕張川本流に掛かる滝なので迫力満点です。
公園へは、国道から線路を横切って入ります。広大な駐車場がありますから、停めるところには困りません。千鳥ヶ滝のすぐ横には出ることはできないので、下流側に回り込んで見ることになります。
遊歩道を進むと、千鳥橋に着きます。この橋から千鳥ヶ滝の絶景を楽しむことができます。千鳥ヶ滝は、幅では北海道最大の滝ではないでしょうか。夕張川の上流にダムがいくつもあるせいか水が澄んでいませんが、迫力は満点です。
滝の下流は竜仙峡という峡谷になっていますが、不通になっている場合も多いので確認の上行ってください。もう一つの吊り橋から見る峡谷の眺めは素晴らしいです。
公園内には売店がありますが、最近は開いていない場合が多いです。しかし、紅葉の時期は人が多く集まり、紅葉祭りが開かれるときは大賑わいになります。紅葉祭りを楽しむ時は、時間に余裕を持って行きましょう。
※2024年3月16日に廃駅になりました。
2.夕張市農協銘産センター
出典:夕張市 公式
滝の上公園の少し札幌寄りに、夕張市農協銘産センターがあります。近年は休みがちだった施設ですが、2Fにランチビュッフェの「めろんのテラス」を開設してからは一気に人気が急上昇しています。
夕張メロンが食べ放題な上に、そばや肉類も用意されていますから、十分にお腹を満たすことができるでしょう。また、1階ではメロンが購入できるだけでなく、夕張のおみやげも購入できます。
そして、入口がメロン熊の口になっています。夕張物産館(北海道物産センター)のゆるキャラ、メロン熊がこちらでも楽しめます。でも、夕張物産館の方も応援してあげてください。閉館してしまいました。その代わり、紅葉山に店がある時があるようです。
めろんのテラスの営業期間は、メロンが採れる時期に合わせていますので、確認の上で行くようにしてください。営業期間での週末や祝日などは混むことが予想されます。
3.滝の上発電所
※2007年撮影
滝の上公園に、レンガ造りの古めかしい施設があります。これが、滝の上発電所です。
建設されたのは、なんと大正14年1月だそうです。発電所は今も現役ですが、平成28年に改修されて、横にあるこじんまりとした建物が発電施設になっています。
千鳥ヶ滝の上流に堰があって、そこで取水し、滝の下流で放水しています。出力は1,900kWで少ないですが、貴重な発電資源として今後も活用して欲しいですね。
旧レンガの建物も維持費の問題があるようですが、保全して後世に残してほしいです。
4.まとめ
かつての夕張市は、人口が10万人を超える道内有数の都市でした。それが今は人口が1万人を割り込み、街が広範囲に分散しているため、効率化を図るための集約化が行われています。
滝ノ上地区も紅葉山地区と近いのですが、観光資源として有望ですし、めろんのテラスのヒットで夕張の今後の希望を担う地区になりそうです。
札幌からも近いですし、高速を降りてもすぐです。ぜひ行ってみましょう。