北海道大学苫小牧研究林

2018年9月28日

「JSMAP2地図」地図アプリ「さっぽろ周辺マップ ライト3」で利用できます。

北海道大学苫小牧研究林は、春の訪れに出会う場所として人気の高い森です。北海道の各地には大学の演習林が多く存在しますが、北海道大学苫小牧研究林ほど市民に親しまれている森は少ないのではないでしょうか。

それでは、紹介しましょう。

1.苫小牧研究林とは

北海道大学苫小牧研究林地図2
地図は地図アプリ「日本周遊マップ」より

苫小牧研究林は、北海道大学の所有する研究用の森です。研究の内容は難しいので公式ホームページに任せるとして、一般の私たちも利用できる森になっています。森の中には幌内川が流れていて、その周辺に資料館や記念館、樹木園、灌木園などの施設があります。

また、川を堰き止めて池が作られており、水鳥が羽を休めています。川沿いには遊歩道もあるので散策できます。

北海道大学苫小牧研究林の池

なお、森の中での動植物の採取は一切禁止です。あくまでも見るだけに留めましょう。

2.春は野花の宝庫

フクジュソウ

「苫小牧研究林に咲く福寿草」

穏やかな流れの幌内川沿いには、春の野花がたくさん咲きます。また、水辺が豊富なので水芭蕉が多いです。その他にも、カタクリ、福寿草、エゾエンゴサクなど、春の始まりを告げる花が多く咲くため、1年の季節の始まりを感じる場所として最適です。

3.清流 幌内川

幌内川

幌内川は小さな川ですが、清流日本一にも選ばれたことがあるそうです。流れは穏やかで、湿原の中を流れます。そして水は透き通っていて、良く見ると魚が泳いでいることが分かるでしょう。私が見たときには、ヤマメが泳いでいました。

川での釣りは禁止されています。小さな川ですから、そっとしておきましょう。

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4.動物も多く棲んでいる

エゾタヌキ

「エゾタヌキ」

苫小牧研究林には野鳥が多いことから、多くの写真マニアが集まります。水鳥の姿が多いですが、ハシブトガラやシジュウカラなどの小鳥も多いです。また、エゾフクロウも棲んでいて、よく写真で目にします。

そして、動物もいろいろいます。ヒグマも生息するので、朝晩は気を付けましょう。私が行ったときは、突然エゾタヌキが出てきました。こちらを睨みつけて慌てて逃げることもなく、ゆっくりと森へ消えて行きました。

このように、市街地に近いにも関わらず、動植物が豊かな苫小牧研究林は、かけがえのない森と言えるでしょう。

5.公式ホームページ

苫小牧研究林には、以下の公式ホームページがあります。

研究内容は難しくて私には良く分かりません。森全体が研究対象になっているので、侵入禁止エリアには踏み込まないようにしましょう。

6.まとめ

今回は早春を中心に苫小牧研究林を紹介しましたが、新緑や紅葉、雪に閉ざされた季節も魅力的です。遠くから行く人には春がおすすめですが、近くに住む人であれば四季を通じて訪れると良いでしょう。