層雲峡紅葉滝 ~ 水量は銀河・流星の滝を超える隠れた名瀑です

2019年9月21日

層雲峡には「銀河の滝流星の滝」の名瀑がありますが、「紅葉滝」を実際に見たことがある人は少ないでしょう。しかし、紅葉滝のある「紅葉谷」が、紅葉の時期にライトアップされるようになって、注目されるようになりました。その谷の奥に紅葉滝はあり、一見の価値ありです。

そこで今回は、隠れた名瀑、紅葉滝を紹介します。

1.紅葉滝の概要

紅葉滝

紅葉滝は、大雪山を流れる赤石川(上流は赤石沢と呼ばれます)の下流にあります。赤石川は、大雪山中央部の「お鉢平」と呼ばれる標高2,000mにあるカルデラから流れてくる、大雪山きっての大川です。その川にあるのが紅葉滝なので、水量がとても多いです。特に雪解けのシーズンは、とてつもない迫力があります。

お鉢平

「お鉢平を流れる赤石川 付近は有毒温泉と呼ばれ、立ち入り禁止です」

大雪山の山上を流れる赤石川は比較的おだやかで、登山道が川を渡る部分もあります。しかし黒岳を過ぎる辺りから、一気に石狩川を目掛けて滝となって流れ下ります。紅葉滝は、それらの滝の1つでしかありません。それでも、他の滝は見たくても見れませんが、最下流にある紅葉滝には散策路が用意されています。

通常は「銀河の滝・流星の滝」を見て終わりだと思いますが、余力があれば紅葉滝も見て欲しいです。ただ、少しだけ登山道並みの道があるので、歩きやすい靴を履いて行ってください。

2.紅葉谷散策路

紅葉谷散策路

出典:大雪山国立公園連絡協議会

紅葉滝へは、紅葉谷散策路が整備されています。往復は1時間程度です。

上のマップを見ても分かるように、紅葉滝に行くまでに見どころがたくさんあります。

散策路入り口付近は、層雲峡温泉の泉源の一つになっています。北海道有数の温泉街である層雲峡温泉街ですが、お湯は豊富で不足することはありません。赤石川の河畔にも、野湯が出ているところがあるようです。

紅葉滝地図
地図は地図アプリ「日本周遊マップ」より

また紅葉谷は、両側が切り立った崖になっています。層雲峡の最大の特徴である柱状節理の岩壁を近くで観察できる良い場所です。地震が起きたら崩れそうな不安定な岩も見えて、少し不安になります。

散策路が紅葉滝に近くなると、登山道並みの少し歩きづらい道になります。山に慣れていない人は、足元に注意しましょう。

3.紅葉の時期に紅葉谷がライトアップされます

紅葉谷ライトアップ

出典:層雲峡観光協会

紅葉谷散策路入口付近では、紅葉の時期に夜間ライトアップが行われます。普段は静かな紅葉谷ですが、この時期だけは賑わいます。2024年は、以下のようなスケジュールで行われます。

期間:2024年9月14日~10月13日
時間:18:00~21:00

層雲峡観光協会:紅葉谷「奇跡のイルミネート7」

4.アクセス

紅葉滝へのアクセスですが、紅葉谷散策路入り口まで車で行けますが、数台分の駐車スペースしかありません。そのため、紅葉の時期は公共駐車場に車を置いてから歩くように勧められています。しかしながら、公共駐車場からはちょっと距離があり、坂を登る必要もあります。ライトアップ時期はシャトルバスも運行されるので上手に利用しましょう。

5.まだまだ層雲峡には隠れた名所あり

銀河の滝と流星の滝

今回は紅葉滝を紹介しましたが、まだまだ紹介したい名所(迷所?)があります。例えば、層雲峡野営場とかパノラマ台とか、ちょっとマニアックな場所もあります(現状を確認してから行ってください)

温泉街の中でも、「層雲峡ビジターセンター」や「層雲峡・大雪山写真ミュージアム」などの施設は見ておきたいです。ぜひ、時間に余裕を持って層雲峡の観光を楽しんでください。