定山渓温泉の個人的な楽しみ方
札幌の奥座敷である定山渓温泉。北海道でも有数の湯量を誇り、湯温も60~80℃という高温で申し分のない温泉です。
しかし典型的な温泉街であって、アウトドアの後で気軽に寄るという温泉街ではなくなっています。ちょっと昔は、日帰り専門の施設や個性的(怪しい?)な施設もあったのですが、今は優等生ばかりの温泉街になってしまいました。
それでも、ちょっと変わった楽しみ方はあります。それについて紹介しましょう。
1.日帰り入浴をするなら?
日帰り入浴を行っている施設は多いのですが、アウトドアを楽しんだ後に寄るには敷居が高いところが多いです。また、入湯税などが加わるため入浴料も高いです。
そのような中で完全な日帰り施設として「湯の花定山渓殿」があり、ここであればアウトドア後でも気兼ねせずに入浴できるでしょう。食堂も広くてくつろげると思います。しかし入浴料が他の湯の花の施設よりも高めです。お湯は他の湯の花の施設よりも良いので、そこは妥協しましょう。
その他は、宿泊もあるホテルでの日帰り入浴になります。入浴料は高いですが、情報雑誌にクーポンが付くことが多いので、クーポン利用で安く済ませると良いでしょう。
アウトドア後の日帰り入浴であれば、小金湯温泉の方が良いかもしれません。
2.駐車スペースの確保
定山渓温泉の市街地には駐車場が少ないです。街の前後であれば停められますが、中に入るとないのです。そのことを考慮して、定山渓温泉へ行くプランを立ててください。
定山渓より先の豊平峡側に公共の駐車場があるのと、朝日岳の登山口付近であれば駐車スペースはあります。また、街の北はずれにある三笠緑地の辺りに車を置くのも良いでしょう。
(※車上荒らしには注意)
3.二見公園
私が定山渓で好きなところは二見公園です。ここには「かっぱ大王」の大きな像があります。定山渓温泉は「かっぱ」を売りにしています。街中のいたるところに、かっぱの像を見ることができるでしょう。
そして、二見公園から豊平川沿いには遊歩道があって、景色がとてもきれいです。途中に二見吊り橋があり、ここが眺めのベストポイントです。特に秋の紅葉はみごとです。
4.朝日岳と夕日岳
定山渓温泉街を挟むようにして東西に朝日岳と夕日岳があります。どちらも600m弱の山ですが、登山道があるのでハイキングに最適です。
山の名前ですが、朝日が当たる山が朝日岳で、夕日が当たる山が夕日岳です。定山渓温泉にあるので整備が行き届いているように思えますが、意外と整備が良くない部分もあるので、注意して歩いてください。
朝日岳の場合、岩戸公園からの登山道を使うと定山渓温泉側の斜面がとても急なので足元に注意して歩いてください。定山渓温泉奥にある登山口を使う場合であれば、山頂までの距離も短くて安全なのでおすすめです。
夕日岳へは、定山渓神社から登山道が伸びています。登山道が山頂へ真っすぐに登らずに遠回りするので、意外と時間が掛かります。山歩きに慣れていない人は、少し心細く感じるかもしれません。
晩秋や初冬に歩いて、その後に温泉へ入ると良いでしょう。
5.温泉まんじゅう
温泉街なら必ずと言って良いほど売っている温泉まんじゅう。しかし、温泉街とは全然違う場所で作られていたり、賞味期限が長くてふっくら感がない製品の場合も多いです。
ところが定山渓温泉には、おいしい温泉まんじゅう屋さんがあります。お店の名前は「大黒屋商店」さんで、できたての温泉まんじゅうを食べることができます。ぜひ、食べてみてください。
6.まとめ
自分の好みで定山渓温泉について紹介したので、かなり偏った内容になりました。定山渓温泉の紹介はたくさんあるので、そちらで一般的な楽しみ方を見てください。
でも、定山渓温泉の湯量はとても多いのですから、日帰りでリーズナブルな施設もあったら良いなと思います。
おまけ
定山渓の名前の由来は、定山という僧侶が定山渓の温泉開発に力を尽くしたことから付いたとのことです。1871年に定山の功績から定山渓の名前が付けられました。
また、昔は定山渓まで鉄道がありましたが、今の定山渓温泉の繁栄を見れば存続して欲しかったという感があります。