JR留萌本線廃止へ! ~ 留萌駅ー石狩沼田駅間は2022年度に!
北海道深川市と留萌市を結ぶ、JR留萌本線。利用者の低迷から廃止路線候補として常に挙げられてきましたが、2022年7月、いよいよ廃止に向けて動き出しました。それが、
2023年3月末で、留萌駅ー石狩沼田駅間を廃止。
2026年3月末で、石狩沼田駅ー深川駅間を廃止。
というものです。まだ、投稿時点では決まってはいませんが、このスケジュールで決まりそうな雰囲気です。それでは、留萌本線を地図アプリ「さっぽろ周辺マップ」を使って見てみましょう。
※2022年8月30日に、深川市、沼田町、秩父別町、留萌市の首長が留萌市で会談し、上記のスケジュールで留萌線を廃止することに同意しました。
留萌本線は、北海道を代表する米所、深川市から留萌市に向けて延びています。深川駅を出ると、まず最初に秩父別町を通ります。秩父別町も、やはり米の町です。
ちなみに、緑の線が深川留萌道です。この深川留萌道と留萌本線を良く見ながら読んでみてください。
秩父別町を過ぎると、交通の要衝である沼田町の駅、石狩沼田駅があります。石狩沼田駅は、かつて、札沼線の終着駅でもありました(名前に入っているとおり)。しかし札沼線は新十津川駅止まりになり、近年には北海道医療大学止まりになってしまいました。もはや札沼線の名前は相応しくなく、学園都市線の名前の方が使われています。
それでも、深川駅ー石狩沼田駅間の利用は、学生を中心にまだあります。そのため、2026年度までは存続させる方向で動いています。
石狩沼田駅から先は、留萌市まで人口の少ないエリアを通ります。
留萌駅に到着です。留萌駅は、羽幌線や、2016年に廃止になった留萌本線の留萌ー増毛間があったことから、賑わいがありました。さらに昔には天塩炭鉱鉄道、留萌臨港線もあり、交通の要衝となっていました。今では想像も付きません。
しかし、留萌市自体が人口2万人を割り込み、過疎に拍車がかかっています。そこに鉄道がなくなるのは大きな痛手でしょう。
できれば残って欲しい留萌本線ですが、深川留萌道が出来てしまっては万事休すといった感があります。今の状況では、鉄道と高規格幹線道路を両方残すといったことは不可能でしょう。そして、どう考えても高規格幹線道路の方に分があります。何しろ無料※でもありますし。
※深川西ICから
残念ながら、留萌本線の廃止は避けられそうにありません。それよりも、宗谷本線や釧網本線などの主要路線をいかに残すかを考えなければならないでしょう。
2023年3月31日に、予定通り留萌~石狩沼田間は最後の営業を終えました。