岩内仙峡 ~ 帯広市を代表する景勝地をご紹介!

2020年5月3日

1.岩内仙峡の概要

帯広市街地から三十数キロ離れた日高山脈の裾野に「岩内仙峡」があります。岩内仙峡は、中央を流れる岩内川の浸食により作られた深い峡谷です。そして、その谷の両側には観光施設や社会教育施設が作られており、帯広観光の拠点として昔から人気です。

それでは、紹介していきましょう。

2.仙峡橋周辺

仙峡橋
フランクさんによる写真ACからの写真

帯広から岩内仙峡に差し掛かると、永久橋の岩内橋を渡ります。すでに峡谷は深く、岩内橋の下30mを岩内川が流れています。

さらに進むとT字路になり、右へ曲がります。しばらくして、仙峡橋入口があります。仙峡橋の前は広場になっており、秋に行われる「岩内仙峡もみじまつり」の会場にもなります。

仙峡橋は、吊り橋です。岩内川が30mを超える下を流れるため高度感抜群ですが、しっかりした吊り橋なのでそれほど怖くはないでしょう。

仙峡橋からの眺め
フランクさんによる写真ACからの写真

仙峡橋上流の眺めですが、右側から沢が滝になって流れ込んでいます。この滝については、後で紹介します。

仙峡橋広場には、かつて宿がありました。そしてここまで国鉄バス(現:JR北海道バス)が走っていたのですが、面影はすっかりなくなりました。その代わり、これから紹介する帯広市の施設が岩内仙峡の中心になっています。

仙峡橋先の公園
makieniさんによる写真ACからの写真

仙峡橋を渡った先には、池や公園が整備されています。さらに進むと「岩内自然の村」に着きますが、次で説明します。

3.岩内自然の村

山の家
山の家
出典:帯広市 公式

岩内自然の村」は、帯広市が管理する社会教育施設です。「山の家」を中心に、バンガローのあるキャンプ場やレストハウス(休業中)があります。これまでに紹介した「仙峡橋」からも行けますが、ずっと上流にある永久橋を渡れば車でも行けます。

山の家」は、農業体験実習館を兼ねていて、中にある休憩室や管理棟を借りることができます。その利用料は安いので、ここでテレワークするのもアリかなと思います。また、シャワー室も備えているので、付近で汗を流した後に利用すると良いでしょう。

バンガロー
出典:帯広市 公式

バンガロー10棟を含むキャンプ場があります。バンガロー利用料は500円で、フリーサイトに至っては無料です。ただし、10日前までに予約が必要なことは注意です。(山の家の予約も同様です)

キャンプ場から先では峡谷が浅くなり、川へ下りられるところがあります。岩内川にはヤマメが放流されているので、釣りを楽しむのも良いでしょう。また、背後にある金竜山には登山道があるので、登るのも良いでしょう(※ヒグマに注意)

事業存続の行方

山の家やキャンプ場などの施設をどうするかが協議されています。施設が古くなって改修に費用が掛かることと、近くに「スノーピーク十勝ポロシリキャンプフィールド」があることから、引き継ぐ事業者がなければ廃止されるかもしれません。何か決まりましたら報告します。

※令和5年から廃止されたようです。要確認。

4.岩内仙峡にある滝

岩内仙峡には滝がいくつかあります。主なものを紹介します。

日暮しの滝(仮称)

日暮しの滝
makieniさんによる写真ACからの写真

仙峡橋のすぐ上流にある、岩内仙峡最大の滝です。ところが名称がはっきりしません。 私の記憶では「日暮しの滝」ですが、「日暮の滝」かもしれません。

これほどの滝が紹介されなくなったのは、滝が見えにくいからではと思います。「日暮しの滝」は、三段以上の滝ですが、仙峡橋からは最下段しか見えないのです。

日暮しの滝2

仙峡橋の少し上流から見た「日暮しの滝」ですが、良く見えません。そんな中、youtubeでドローンによる空撮がありました。

出典:youtube

これなら少し分かると思います。

しかし、私が子供の頃は「日暮しの滝」沿いに遊歩道があり、滝の部分にはハシゴが架けられていて、岩内川まで降りることができました。今じゃ危険なので許されないことですが、昔はそんなことは問題になりませんでした。

そして川まで降りると、ちょっとしたほら穴がありました。確か、金鉱の試掘の跡ということでした。

不動滝

不動滝

日暮しの滝」より少し岩内川を上ると「不動滝」があります。こちらは落差が3m位?ですが、水量が多いので迫力があります。

不動滝」へ下りる遊歩道がありますが、通行禁止になっている場合が多いようです。もし通ることができても、自己責任になります。足元には気を付けてください。

その他の滝

仙峡橋から岩内川右岸には歩道があり、相生吊り橋までの間に小さな滝があります。ほんとに小さい滝ですし、滝を見るには河原まで降りる必要があります。もう昔の思い出になっていて、今確認するのは難しいです。

5.岩内仙峡をもっと楽しもう!

岩内仙峡は、各地にある仙峡の中でも規模が大きく、もっと観光地として有名になってもおかしくないと思います。ここに温泉でもあれば違ってきたのでしょうけれども(仙峡橋にあった宿は、「岩内仙峡温泉ホテル」って名前だった気がする。鉱泉だったのでしょう「岩内観光ホテル」でした。温泉はなかったようです)

岩内仙峡のキャンプ場ですが、付近に人気の「スノーピーク十勝ポロシリキャンプフィールド」があるために、利用者が少ないです。レストハウスも休業中ですし、少し元気のなさが気になります。

それでも、10月の初旬には「岩内仙峡もみじまつり」が行われます。地元のおいしい食べ物や、歌の催し物もあるので行ってみてはいかがでしょうか。

※2022年、ついに「岩内仙峡もみじまつり」が復活です。日にちは、2022年10月9日です。