どうなん漁火鉄道 ~ 旧江差線は第三セクターで継続しています
地図アプリケーション「さっぽろ周辺マップ ライト2」のver 3.68をリリースしました。今回は、どうなん漁火鉄道の駅を追加しました。
ところで、どうなん漁火鉄道とは、どのような路線なのでしょうか。さっぽろ周辺マップ ライト2の画面を使ってご紹介します。(さっぽろ周辺マップは、現在ライト3になっています。JSMAP2タイル地図を利用)
1.どうなん漁火鉄道とは?
「JSMAP2地図」地図アプリ「さっぽろ周辺マップ ライト3」で利用できます。
どうなん漁火鉄道は、函館五稜郭駅と木古内駅を結ぶ、全長37.8kmの私鉄路線です。元は旧JR江差線で、北海道新幹線が開業したことにより、並行路線である旧江差線の一部は第三セクターとして継続することになりました。
旧江差線は収益の低い路線で、2014年に木古内駅から江差駅までの区間が廃止になっています。五稜郭駅から木古内駅間も決して収益の高い路線とは言えませんが、今は姿を消しつつあるJRの旧型車両を利用したイベント列車を走らせるなど、いろいろな手で利用の促進を図っています。
また、青函トンネルを利用する貨物列車が、どうなん漁火鉄道路線を利用するので、その線路使用料が大きいです。数字を見ると、旅客収入よりずっと貨物の線路使用料の方が大きいです。貨物の利用が、どうなん漁火鉄道の強みですね。
それでは、路線を見てみましょう。
2.五稜郭から北斗市にかけて
五稜郭駅から上磯駅までは人口の多い地域を通ります。しかし、地図を見ると函館江差自動車道が平行していることが分かります。北海道で鉄道利用が減る要因に、高速道路の整備が挙げられます。主要な高速道路は必要だと思いますが、共倒れになるような地方への無料高速道路や高規格道路建設は控えた方が良いのではと思ってしまいます。
3.茂辺地から渡島当別にかけて
茂辺地駅から先は山が海に迫り、鉄路も海岸線沿いを走ります。渡島当別駅までが北斗市になります。
地図では、函館江差自動車道が茂辺地止まりですが、2021年度に木古内まで開通予定です。
4.鎌谷から木古内にかけて
どうなん漁火鉄道は海岸線を走りますが、北海道新幹線は陸側をトンネルでまっすぐ進み、これら2路線は木古内で合流します。木古内町は北海道新幹線の駅ができたので、本当にラッキーだと思います。すべての列車が止まらないにせよ、今後の旅客需要が期待できるのですから。
5.古い気動車が魅力
使われている車両は、JR北海道から譲り受けたキハ40系を使用しています。そのうちの2両は観光列車「ながまれ号」として利用されています。
そして、ながまれ号を利用した「ながまれ海峡号」などのイベント企画が行われています。ぜひ、参加したいですね。
6.存続してほしい第三セクターです
北海道では、過去にも第三セクターとして残った路線がありましたが、利用客の低迷で廃止になっています。どうなん漁火鉄道も、貨物需要がある恵まれた点がありますが、旅客輸送では今後厳しい状況が続くと思われます。
しかし、数々の企画が面白く、観光需要に一役買っていることは事実です。いずれ鉄道車両の更新など厳しい状況に直面するとは思いますが、何とか続いて行って欲しいです。