日本の寒い街ランキング (※独自判断です)
温暖化で暑さばかりが注目される昨今ですが、冬の寒さが半端じゃない街も日本にはあります。
そこで、kunimiyasoftの独自判断で、日本の寒い街ランキングを付けてみました。それでは、紹介しましょう。
第1位:旭川市 江丹別
日本で最も寒い街第1位は、旭川市の江丹別でしょう。旭川市は日本で一番寒い記録(-41°C)を持っていますが、都市化の進んだ今は氷点下20度以下が年に数回程度しかありません。しかし、旭川市街から離れた盆地地形の江丹別地区は、今も氷点下30度以下を記録します。
そして、地球温暖化が進む最近の2020年に氷点下36度を記録しました。氷点下30度以下はなかなか出なくなった北海道ですが、江丹別ではそれほどめずらしくないです。また、日本の寒さ歴代第3位(-38.1°C)の記録を持っていることから、現在の最も寒い街第1位とさせていただきました。
このように寒さで突出した江丹別ですが、2021年に最高気温38.4度を記録しました。これは、北海道の最高気温記録で第6位?になります。江丹別は、日本を代表する気象の特異点と言えるでしょう。
第2位:幌加内町
日本で寒い街第2位には、幌加内町を選びました。こちらも、氷点下30度以下になる寒い街です。そして、幌加内町本町も寒いですが、朱鞠内も寒く、この二つのアメダスは、しばしば全国1位の寒さになります。また、寒さ歴代6位の氷点下37.6度の記録もあります。さらに非公認の記録まで含めると、母子里で氷点下41.2度を記録しています。
そして、第2位に押した理由として、雪の多さがあります。幌加内町は、北海道で最も雪が多いエリアです。冬のつらさでは、寒さよりも雪の多さの方が大きいです。そのため、寒くて雪が多い幌加内町は、冬が最も過酷な街と言えるでしょう。
第3位:陸別町
日本で寒い街第3位には、陸別町を選びました。一般的には、日本で一番寒い町として知られていると思います。近年の北海道は、寒さが持続しないことが多くなりました。ここで述べた上位2地点も、寒気が入って突発的に氷点下30度以下になるのですが、寒気が抜けると氷点下20度にも満たない日になります。
ところが陸別町は、安定的に寒さが持続します。氷点下25度前後がずっと続く街は、陸別町しかないでしょう。陸別町の寒さが日本一というのは、平均的な寒さが日本一ということです。これが極値になると、氷点下33.2度が過去最高で、これは北海道では平凡な記録です。これが第3位になった大きな理由です。
2022年度ですが、陸別で氷点下30度以下が連発しています。例年より寒いので調べると、令和4年9月27日(予定日)にアメダスの場所が変更されています。元の場所は分かりませんが、新しい観測ポイントは街外れにあります。これが原因なのかは分かりませんが、今年の数値は例年より低い感じがします。これから、様子を見ていきたいと思います。
また、オホーツクに流氷が訪れると安定して寒くなります。その影響を陸別町も少ないですが受けるようです。それも流氷が接岸する期間が短くなったので、影響が少なくなったと思います。
陸別町では毎年「しばれ祭り」が行われて、一夜を雪室で過ごすイベントがあります。過酷ですが、一度は寒さを体験してみてはいかがでしょうか。2024年は休止になることが決まったようです。
他の寒い町は?
他に寒い街も挙げてみます。
占冠村は、2000年代に寒さが目立った街です。しかし温暖化が進んで、北からの寒気が高山に遮られる場所は、気温の下がり方が鈍くなったような気がします。占冠村は上川地方の中では南側にあるので、最近目立たないのかもしれません。
歌登町は、一時期日本一の寒さを連発していましたが、ここ最近はあまり目立ちません。海流の問題や流氷の問題なのかもしれません。
札幌の隣町の喜茂別町は、突発的に氷点下30度以下になります。ここも盆地地形ですが、意外性が高いですね。
これら以外にも寒い街はいくつもあります。天気のニュースで気に掛けてみてください。
内陸中核3都市は?
北海道の中核都市で、旭川市、帯広市、北見市は寒い街として知られています。旭川市は日本で一番寒い記録を持っていますし、帯広市も第2位の氷点下38.2度の記録があります。北見市には気象官署がなくて、アメダスのみです。
これら3都市の冬の寒さは、2004年までほぼ似たような数値でした。ところが、旭川市の気象台が街中心部から離れた位置に移転し、以前より寒い値が出るようになりました。そして、北見市のアメダスが2016年に郊外へ移転されると、氷点下30度近くまで下がるようになり、ダントツの寒さを記録するようになりました。
このように、アメダスのある場所で、気温は大幅に違ってきます。帯広市においても、周辺アメダスや民間の観測で、今でも氷点下30度近くまで下がります。何かアメダスのある場所の基準を作るべきだと思います。
現在は、北見市の寒さが1番で、旭川市は突発的な寒さがあり、帯広市は平均的な寒さがあるという感じです。旭川市と帯広市は、氷点下20度以下の日が少ないです。
本当に寒いのは、風があって太陽が出ていない日
氷点下20度以下になる日は、晴れていて風がなく、放射冷却が進んだ日です。このような日は、太陽の暖かさを感じて、それほど寒いといった感じはありません。
ほんとうに寒く感じる日は、太陽が出ていなくて風が強く、地吹雪が荒れ狂っている日です。このような日は氷点下一桁でも、死ぬほど寒いです。
また、地球温暖化が進んでいますが、必ずしも冬が暖かくなるというわけではないようです。確かに平均的には暖かいですが、突発的な氷点下30度以下が増えてきた感じがします。気候が極端になってきているのでしょうか。
以上、寒い街について紹介しました。皆さんも、一度は氷点下20度以下の世界に触れてみてはいかがでしょうか。
各年度における記録
2024年度
初冠雪:2024年10月20日 旭岳、斜里岳、鷲別岳、雌阿寒岳、手稲山
初雪:2024年10月19日午前 稚内
初霜:2024年10月10日 旭川
初氷:2023年10月14日 旭川
2023年度
初冠雪:2023年10月5日 旭岳
初霜:2023年10月9日 帯広
初氷:2023年10月9日 帯広
初雪:2023年10月21日 旭川
最低気温:
2023年12月2日 -23.2度 幌加内町 今季初の-20度以下
2024年1月11日 -27.1度 陸別町 ようやく、今季初めての本格的な寒い朝になりました。
2024年1月20日 -28.5度 旭川市江丹別
2024年1月21日 -29.2度 旭川市江丹別 -28.8度 幌加内町
2024年2月5日 -28.9度 幌加内町朱鞠内
2024年2月6日 -28.6度 幌加内町
204年2月24日 -28.1度 幌加内町朱鞠内 これが最後の寒い日でしょうか
2022年度
初霜:2022年10月7日 札幌、帯広、網走 (札幌が一番って、すごすぎる)
初氷:2022年10月7日 札幌、帯広
初雪:2022年11月3日 稚内
最低気温:
2023年1月2日 -30.6度 陸別町
2023年1月5日 -30.4度 陸別町
2023年1月23日 -30.4度 陸別町
2023年1月30日 -32.6度 幌加内町朱鞠内 -31.9度 占冠村 など 上川地方は突発的に寒くなる
2023年2月15日 -32.5度 幌加内町朱鞠内 -31.4度 幌加内町 -31.2度 旭川市江丹別
2023年2月16日 -30.0度 陸別町 平均ではダントツに寒いのですが
2021年度
初雪:2021年10月17日 旭川、稚内、網走など
初霜:2021年10月17日 帯広、網走
初氷:2021年10月17日 帯広
最低気温:
2022年1月1日 -29.6度 幌加内町
2022年1月31日 -29.3度 中頓別町