Raspberry Pi Pico登場 ~ Raspberry Pi OSを搭載しないマイコンボード
Raspberry Pi財団から、新しいRaspberry Piが発表されました。今度のRaspberry Piは、Raspberry Pi OSを使わないマイコンボードで、4ドルという低価格で提供されます。
今までのRaspberry Piは、小さくともLinux系のRaspberry Pi OSで動作するパソコンでした。しかし、組み込みではオーバースペックになる場合も多いことから、今回のPicoが発表になったのだと思います。
それでは、詳しく見てみます。
スペック
主な仕様を見てみます。CPUやメモリは、あまり意味なさそうなので省きました。
- GPIO × 26
- SPI × 2
- I2C × 2
- PWM × 16
- PIO × 8
- UART × 2
- 温度センサー
- LED × 1
- USB 1.1 ホスト/デバイス
このように、インタフェイスは結構豊富です。しかし、無線LANとbluetoothがありません。私の作りたいものは通信機能を必要とすることが多いので、少し残念なところです。
プログラミング
Raspberry Pi Picoでのプログラミングですが、MicroPythonが推奨されているようです。しかし、私はPythonをできるだけ使用しない方針なので、もう一つ用意されている「C / C++」を使う予定です。やっぱり、C言語でしょう。
Raspberry Pi財団のサイトで、開発のための解説があります。
Raspberry Pi Picoはマスストレージに対応しているので、PCに接続するとUSBメモリのように見えます。
よって、サンプルプログラムは、Raspberry Pi Picoのストレージにコピーするだけで動作します。SDKの設定方法も載っているので、プログラムは思ったほど難しくはないのではと思っています。
日本で購入するには?
Raspberry Piでおなじみの「スイッチサイエンス」さんと「KSY」さんで取り扱いしてくれます。価格は、税込み550円ほどになりそうです。
Amazon でRaspberry Pi関連品は割高である場合が多いです。上の2店と比較して購入しましょう。
Wi-Fi接続なしの用途ではアリか
Raspberry Pi Picoですが、先ほども言ったとおり、無線通信機能がありません。それでもGPIOが26個もあることや、SPI/I2C/PWMなどのインタフェイスも豊富ですので、用途によってはM5Stackよりも柔軟なプログラムが作れそうです。
今取り掛かっているものがあるので先になりますが、私も使ってみたいと思います。