Raspberry Pi Imager ~ SDへのOS書き込みが簡単になりました

2020年6月7日

Raspberry Pi(ラズベリーパイ)の導入で一番の難関が「OSのSDカードへの書き込み」でした。それは、SDカード※の初期化や書き込みに特殊なツールが必要だったからです。

しかしながら、 ラズベリーパイ財団 から、OSのダウンロードとSDカードへの書き込みが同時にできるユーティリティ「Raspberry Pi Imager」が提供されました。これにより、初心者でも難なくSDカードへOSを書き込めると思います。

※今はM2.SSDなど、各種ストレージが使用できます。

Raspberry Pi Imagerのダウンロード

Raspberry Pi Imagerのダウンロードは、ラズベリーパイ財団のサイトから行います。

上画像が、ラズベリーパイ財団のダウンロード画面です。Raspberry Pi Imagerは、Windows、macOS、Ubuntu版が用意されています。今回はWindows版を使いました。

Raspberry Pi Imagerをパソコンにインストールする

ダウンロードすると、「imager.exe」というインストーラーができます。そこで、imager.exeを起動して、パソコンにRaspberry Pi Imagerをインストールしてください。

Raspberry Pi Imagerを起動する

Raspberry Pi Imager の ver 1.85を使って説明します。投稿した時点のver 1.3の時とは大きく違った構成になりました。

Raspberry Pi Imager をスタートメニュー等から起動します。

デバイスを選択する

起動したら「デバイスを選択」をクリックします。Raspberry Piのデバイス一覧が表示されますので、使用するRaspberry Pi を選択します。

選択したRaspberry Pi のデバイス名がボタンに反映されます。

OSを選択する

次に、Raspberry PiにインストールするOSを選択します。「OSを選択」をクリックします。

使用したいOSを選択します。Raspberr Pi 5 であれば、64ビット版で十分でしょう。他に利用できるOSも増えてきました。

選択したOS名がボタンに反映されました。

ストレージを選択する

インストール先のストレージを選択します。「ストレージを選択」をクリックします。

インストール先のストレージ候補が表示されます。以前はSDカードがストレージとして使われましたが、今はM.2 SSDなども使えるようになりました。

選択したストレージがボタンに反映されました。

これで準備が完了です。「次へ」をクリックします。

ダウンロードとSDカードの書き込みを行う

書き込み前の確認画面が表示されます。まず、「設定を編集する」を選択します。

最新版のRaspberry Pi Imagerは、インストール前に設定ができるようになりました。特にWi-Fiの設定ができるので、最初からリモート操作ができて便利です。各種設定ができたら、「保存」をクリックします。

それでは書き込みします。「はい」をクリックすると、処理が開始されます。

ダウンロードとSDカードへの書き込みが開始されます。進行状況が表示されます。気長に待ちましょう。

Raspberry Piの導入が進みそうです!

SDカードへのOSの書き込みが終了しました。ほんと簡単になりましたね!

今までは敷居が高くて導入が進まなかったRaspberry Piですが、これで進むのではないでしょうか。8GB/16GBメモリを搭載したRaspberry Piも登場して、電子工作やIoT用途からサーバー用にまで幅広い利用が期待されます。