Androidアプリ作成講座 3-エミュレーター環境を作る

2018年8月4日2022年10月19日

アプリケーションができたら、動作確認を行います。一番いい方法は、自分の持っているスマートフォンをパソコンにUSB接続して動作確認することです。しかし実機を使う方法は、アプリの動作が早い反面、いちいちUSBで接続するのが面倒です。テスト中に電話やメールが来ると、不便な状態で応答しなければなりません。

そこで、Android Studioにはエミュレーターが付いていますので、仮想的にスマートフォンを動かしましょう。

Contents

1.AVD Mamagerを起動する

エミュレーターの管理は「AVD Manager」を使います。「Android Virtual Device Manager」の略で、仮想的にスマートフォンを複数定義することができます。

メニューの「Tools」「AVD Manager」を選択してください。

例では、複数のスマートフォンが定義されていますが、Android Studioを最初に起動した時は、登録デバイスがありません(一つ二つはあったかも？)。そこで、新しくスマートフォンを定義してみましょう。ウインドウ下部の「Create Virtual Device」を選択します。

ウインドウが新たに開いて、登録するスマートフォンの候補が表示されます。デバイスはできるだけ多く登録して、どの環境でも動作できるようにしましょう。

例では、「Pixel 2」を使います。「Pixel 2」を選択して、「Next」ボタンを押しましょう。

今回作成するアプリケーションのターゲットバージョンはAndroid 8.0 (API Level 26)です。Android 8.0を選択して「Next」のボタンを押しましょう。

ここで、選択するバージョンのリソースがインストールされていない場合があります。例では、API Level 28はまだインストールされていません。インストールされていない場合は「Download」をクリックしてインストールしてから選択しましょう。

次に、スマートフォンのスペックを設定する画面が表示されます。液晶のサイズや画面の解像度、メモリやストレージの量などが設定できます。

Graphicsは「Automatic」のままにしますが、動かない場合があります。その場合は「Software」を選び、ソフトウェアエミュレーションにします。ソフトウェアエミュレーションは動作がとても遅いので、実用にならないかもしれませんので注意してください。

設定はデフォルトのままで作成することにしましょう。「Finish」を押せば、仮想スマートフォンの登録は終了です。

それでは、いよいよアプリケーションを動かしてみます。実行(矢印?)ボタンを押せば、アプリケーションの起動が始まります。

実行ボタンを押した後にダイアログが表示されるので、テスト用のデバイスを選択します。作成した仮想スマートフォンを選択しましょう。

例では実機を接続していないので「No USB Device …」と表示されていますが、実機を接続していれば、実機の型名が表示されます。実機で動作テストも良いですが、準備することがあります。ここでは、実機の準備作業の説明は省略します。

仮想スマートフォンを選択して実行すると、仮想スマートフォンが表示されてアプリの実行が行われます。ここは時間が掛かります。エラーメッセージが出ていないのを確認しながら、じっと待ちましょう。

そして、画面がアプリの画面に変わり、「Hello World !!」が表示されれば、アプリの実行は完了です。

プログラムコードは何も書いていないので、何もできません。次の投稿から、いよいよプログラムのコードを追加して行きます。