LCDキャラクターディスプレイでLiquidCrystalLCDライブラリを使って簡単表示
LCDキャラクター液晶は、炎天下でも視認性に優れ、見栄えよりも実用性を重視する場合に欠かせないディスプレイ表示器です。しかしながら、使い方が大変そうと思われがちですが、実はLiquidCrystalLCDライブラリを使うと、簡単に表示できてしまいます。
そこで今回は、「Hello,World!」を表示するだけのプログラムを紹介します。使用するマイコンボードはArduino UNO R4です。
また、LCDキャラクター液晶は、HD44780コントローラ互換のSC1602LCDである、秋月電子通商さんで扱われている以下の製品を使用します。
秋月電子通商さんの電子工作キットでおなじみですね。
1.配線
LCDキャラクター液晶には、INTERFACE PINが14本用意されています。それらには番号が付けられていて、1番から14番まであります。
1番は5V電源入力で、2番はGNDです。そして、4番がRS、6番がEnable、7番からDB0~DB7が振られています(Data Bit)。使うのは、DB4(11番)、DB5(12番)、DB6(13番)、DB7(14番)です。
これらをArduino UNO R4のピンに接続します。RS以降は、Arduino UNO R4のGPIO1番から順に接続しています。
2.プログラム
LiquidCrystalLCDライブラリを使用するので、Arduino IDEのライブラリマネージャーでインストールします。
LiquidCrystalLCDライブラリがインストールできたら、プログラムを作成します。
#include <LiquidCrystal.h>
const int rs = 1, en = 2, d4 = 3, d5 = 4, d6 = 5, d7 = 6;
LiquidCrystal lcd(rs, en, d4, d5, d6, d7);
void setup() {
// put your setup code here, to run once:
lcd.begin(16, 2);
lcd.setCursor(0, 0);
lcd.print("Hello, World!");
}
void loop() {
// put your main code here, to run repeatedly:
}
これだけです。ビルドすると、問題なく「Hello, World!」が表示されます。
3.LiquidCrystalLCDライブラリを使えば他機種でも動かせます
今回はArduino UNO R4を使いましたが、同じくArduino IDEを使うRaspberry Pi PicoやM5Stackでも同様に動作できると思います(Raspberry Pi Picoでは確認済)。
これほど簡単なので、ディスプレイ表示器が必要な場合に積極的に使いたいですね。LCDキャラクターディスプレイは省電力なので、役立つ場面が多いと思います。