十勝の化石:長流枝内層の貝化石
「さっぽろ周辺マップ 帯広」
私の住む北海道十勝地方にも化石が出る場所がいくつかあります。私が学生の頃、化石に興味を持っていた時期がありました。しかし、自転車で移動して化石を採ることができる場所は限られました。その少ない化石層が長流枝内層でした。
先日、山菜採りのついでに探してみると、川底に化石層が露出していました。昔に有名だった場所はほとんど埋まってしまったので、うれしい発見です。
1.長流枝内層とは
今から160万年前ほどから150万年ほど前の地層だということです。十勝は内湾になっていて、クジラやサメなどが泳ぐ豊かな海だったようです。
化石層は、長流枝内丘陵や幕別台地で見つかります。帯広の辺りは、化石層が地面よりずっと下に潜り込んでしまって取ることができません。
長流枝の地図を載せましたが、十勝平野の真ん中でコロニーのように自然が残っている丘陵地帯です。
化石が採れる場所は、長流枝内川沿いが良いですが、具体的な場所は控えさせていただきます。
2.見つけた化石は?
二枚貝だということは分かりますが、何という貝なのかはわかりません。固い砂岩の中に入っていますが、洗い流されて露出しているものがあります。形が整っているものは少ないようですが、いつかしっかり調べたいと思います。
3.付近の名所は
長流枝の付近には、筒井温泉があります。十勝川温泉からは少し離れた温泉ホテルです。自然の中で泊まりたい人におすすめです。※令和3年に閉館しました。
長流枝は穏やかな農業地帯ですが、中央を道東自動車道が通っています。
そして、長流枝パーキングエリアがあります。とても静かなパーキングエリアです。運転に疲れたら、ここで休憩をすると良いでしょう。
また、昔のキャンプ場跡が、オサルシナイ林間広場として夏に開放されます。キャンプはできませんが、バーベキューなどができます。付近に人家もないさみしい場所ですが、静かさを求めて過ごすのも良いでしょう。