再び月へ!ケネディ宇宙センター(kennedy space center)って何処にあるの?
人類が月へ到達して半世紀。アポロ計画以降途絶えていた有人月探査が再び始まります。その打ち上げ場所は、やはりケネディ宇宙センター(kennedy space center)ですが、どこにあるのでしょうか。地図アプリ「日本周遊マップ」で見てみましょう。
1.ケネディ宇宙センターのある場所
それでは、縮尺を変えながらケネディ宇宙センターのある場所を探しましょう。
ケネディ宇宙センターは、アメリカ合衆国のフロリダ半島にあります。
ロケットは、地球の自転を利用して西側へ向けて打ち上げられます。そのため、ロケット射場は通常、西海岸につくられます。ケネディ宇宙センターも、フロリダ半島西側にあります。
フロリダ半島西側に、海に少し突き出た陸地があります。ここは、ロケット射場として適地です。切り離したロケットの段を海へ落下させられる場所が適しています。
湖と陸地が交差する砂州が広がっています。
「ケープ・カナベラル」の表示が出てきました。地図を見ると、ケープカナベラル宇宙軍基地とあります。さて、ケネディ宇宙センターは、どの辺りにあるのでしょうか。
上半分のエリアに、ケネディ宇宙センターの施設があります。ちなみにロケット射場は、海岸線に沿ってケープカナベラル空軍基地まで並んでいます。やはり、規模が大きいですね。
ロケット射場らしき2つのエリアがあります。
月探査「アルテミス計画」における1号機は、「39B」射場が使われます。黒丸エリアには、ケネディ宇宙センターの打ち上げ管制センター(冒頭の写真)があります。
左側には、かつてのスペースシャトルが着陸していた滑走路がありますね。
「39A」射場と「39B」射場があります。39B射場は、北側です。
これが39B射場です。39B射場は、アポロ計画のサターンV型ロケットの打ち上げに使われた、由緒あるロケット射場です。この39B射場から、新たな月ロケットが打ち上げられます。胸熱ですね。
2.使われるロケットは
月ロケットとして、新たに「スペース・ローンチ・システム(Space Launch System)」が開発されました(以降、SLSロケット)。
何となく見たことがあるパーツが見えますが、それもそのはず、スペースシャトル時代の部品が組み合わされています。エンジンはRS-25D、補助ロケットはSRB、第一段の燃料タンクもスペースシャトルの外部タンクの技術が使われているそうです。宇宙開発って進歩に時間が掛かるものなのですね。
スペースX社のスターシップが順調に開発が進めば、SLSロケットの将来が危ぶまれそうです。
アルテミス1号
2022年8月末の打ち上げを予定していましたが、トラブルが続いて9/28日以降の打ち上げに変更されています。
無人のオリオン宇宙船を、月周期軌道に乗せることが目的です。大丈夫でしょうか?
⇒トラブルは続いて、2022年11月中旬以降の打ち上げ予定です。⇒11月14日予定⇒11月16日予定
2022年11月16日午後4時過ぎ(日本時間)に、アルテミス1号は無事打ち上がりました。これからオリオン宇宙船が月を周回して地球に帰ってきます。楽しみですね。
2022年12月5日に月上空130kmまで接近しました。順調に飛行しています。
2022年12月12日午前2時40分(日本時間)に、無事、地球に帰還しました。これで以降の有人計画に弾みが付きました。
3.月開発には日本も参加!
アルテミス計画には、日本も参加します。月開発では、月の軌道上に宇宙ステーション「月軌道プラットフォームゲートウェイ」がつくられる予定で、物資の輸送に日本のHTV-Xが使われる可能性があります。そのためには、H3ロケットの開発が順調に進まなければなりません。
また、月面車などでトヨタを始めとする日本企業の参加が見込まれています。日本の将来って、宇宙に掛かっていると言っていいと思います。
4.宇宙時代がやってきます!
再び、人類は月へ向かいます。月は大気のない死の世界ですが、水の存在も認められ、SF、スペース1999のような月面基地も出来て行きそうです。そして、月面基地で得たノウハウが、有人火星探査に繋がります。人類は、いよいよ宇宙を舞台に活動の範囲を広げる時となりました。
先ほども述べましたが、日本の未来は宇宙にあると思います。宇宙時代がやってくれば、今ある問題を解決できるのではないでしょうか。宇宙に行けば、資源は無限大なのですから。