YAMAPの会員制度が2019年12月10日に変更されます
アウトドアの行動記録にYAMAPを使うことが多くなりましたが、YAMAPの会員制度が変更されるアナウンスがありました。予定されていた内容の中には重大な変更もありましたが、それは利用者からの意見を反映して中止になったようです。
それでも、YAMAPを使い続ける上で注意をしなければならない点がありそうです。個人的に気になった点について紹介したいと思います。
YAMAP 公式 ※外部サイトへ移動します
内容に間違いがあったら、「contact(フォーム入力)」で連絡いただけるとありがたいです。
※2021年3月1日から、さらに仕様変更がありました。以下記事を参考にしてください。
1.YAMAPのサービスを今後も継続するには収益が必要
YAMAPを利用すると、これだけ至れり尽くせりのサービスが無料なことに驚くことと思います。しかし、過去にYAMAPが融資を受けるニュースを何度か見ましたが、やはり事業として成り立つようにしなければならないはずです。
海外への進出や山の保険など、いろいろ多角的な経営を行っていますが、大多数の無料会員を抱えての運営は今後厳しいのではないかと思います。それで、今回の改訂が行われることになったのでしょう。
2.YAMAPを使うには有料会員(PREMIUM)と無料会員のどちらかで加入する
従来は「サポーターズクラブ」があり、有料サービスを受けられる「サポート会員」と「無料会員」のどちらかでYAMAPに加入しました。今回は、「有料会員(PREMIUM)」と「無料会員」にリニューアルしました。YAMAPを利用する時は会員登録が必要です。
当然、無料会員だと使える機能に制限がありますが、今回の改訂で制限が増えました。既存の制限と合わせて、いくつかピックアップしてみます。
アプリに保持できる地図が5枚まで
アプリにダウンロードしておける地図が5枚までに制限されます。これは、頻繁に山へ行く人であれば全然足りない数です。もちろん、既存の地図を削除して新しく追加すれば良いのですが、何度も削除と追加をするのは面倒です。
私は、関係ない地図を選択してログだけ取れればいいので、それほど気にはなりません。
写真アップロード数が50枚に制限
最初、全体を通して写真が50枚なのかと思ったら、1つの活動日記で50枚という制限でした。50枚以上も写真をアップする人はすべてYAMAPで山行記録を管理していますから、有料で問題ないと思います。それに、公開された活動記録に50枚以上も写真があったら見る気も起きません。公開する場合は、適度な写真の数に抑えるべきでしょう。(やたら写真が多い活動日記が多い)
無料会員は軌跡ダウンロードができない
ここで言う軌跡のダウンロードとは、以下の条件の場合だと分かりました
スマートフォン版YAMAP アプリで活動日記の軌跡をダウンロードし、 YAMAP アプリの地図内に表示する機能
これであれば、無料会員でも特に支障はないですね。
私が困るのは、軌跡ダウンロードが無料会員では使えないことです。YAMAPで取得した軌跡はGPX形式でダウンロードできるのですが、これができないと軌跡を他のアプリで利用できません。私は、軌跡を自分のアプリやカシミール3Dに転送することが多いので、ちょっと困るのです。軌跡は、今後のことを考えるとローカル側に保持しておきたいです。軌跡のダウンロードができないと、再びGarmin GPSでログを取るしかなくなります。ちょっとした行動ログを取る時はYAMAPが便利なのですが、少し残念です。
「非公開の活動日記数の制限」が予定されていた
これは大問題の制限でして、活動日記数が制限されたらYAMAPを使うことはないでしょう。気軽に活動日記を残しておけるのがYAMAPの魅力だからです。これは反対が多かったみたいで中止されました。確かに、サーバーの負荷が増えて悩ましいことだとは思います。
また、非公開の活動日記という条件ですが、何もかも活動日記が公開されれば、投稿が多すぎて選ぶのが大変になります。それは今もそうで、同じ山で同じ日の活動日記がいくつもあると、どれを選んで良いか迷ってしまいます。すでに似たような投稿がある場合は投稿せずに非公開にする方が良いと思います。
3.有料会員の費用は
1年間で3,480円です。一か月ごとの場合は480円ですが、年毎の契約が現実的でしょう。年契約では一か月290円相当なので、妥当な金額だと思います。
申し込みはWebから行いましょう。アプリから申し込みをすると、手数料の関係で年間4,600円になってしまいます。
4.まとめ
今回の改訂で無料会員では制限のため使いづらくなるかと思いましたが、それほど影響がないことが分かりました。YAMAPの利用者に対する丁寧なサポートは、いつもながら感心します。そして、有料会員になったとしても年会費は安いですから、入った方がずっと快適にYAMAPを使えるでしょう。
googleやyahooなどで無料サービスが多いせいか、Webサービスは無料が当然という考えが強くあります。でも、私もAndroidアプリを出しているので思うのですが、プログラムが好きでないとやってられません。私の場合はマーケティングしている訳でないのでしょうがないですが、企業であれば利益を生み出さなければ存続ができません。
今回のYAMAPの改訂は、当然のことに違いありません。それをどれだけの利用者が受け入れるか、今後を見守りたいと思います。個人的には、広告や商品、保険などの紹介では利益として不十分なのかと思わされました。Webサービスの収益化がいかに難しいかということですね。
私は登山をやめてしまったので有料会員の加入はしばらく保留にするつもりです。しかし、1年に1,2回程度は近くの低山を歩こうと思っているので、「とざん保険」を利用していきたいと思います。
PS.私はYAMAPのコミュニティ機能をまったく使っていないので的を少し外しているかもしれません。その点はご了承ください。