苫小牧市へのIR誘致を北海道が断念 ~ 自然を残そう!
地図は「さっぽろ周辺マップ」より
苫小牧市の植苗地区に誘致を進めてきた統合型リゾート計画(IR)ですが、2019年11月29日に鈴木知事が断念することを決断しました。自然保護の観点から私はIRに反対ですが、決して自然保護の高まりが断念の理由とは思えないのが実情です。
ともあれ、植苗地区の自然は守られました。紋別岳の山頂から植苗地区周辺を見ると、原始林が残されていることが分かります。ここは、オオタカやクマゲラの繁殖地として大事な森です。他の投稿でも述べましたが、クマゲラが定着ための必要な森の広さは広大です。私が良く行く森は面積が足りないためか、クマゲラが立ち寄ることがあっても定着してくれません。それほど、クマゲラにとって条件を満たす森は残す必要があるのです。
IRなどのアミューズメントが本当に豊かな生活につながるかは疑問です。それよりも、太古から続く自然を残して、それに触れ合える環境を作る方が大事だと思います。春になれば、フクジュソウやエゾエンゴサク、ミズバショウ、ニリンソウなどで森は満たされます。そういう場所を自然を壊すことなく触れ合える場所にする方が、ずっと豊かな生活につながると思います。
また、植苗地区の開発の影響が、植苗地区だけに限定されるわけではありません。ウトナイ湖をはじめとする水源の喪失は、周りに多大な影響を及ぼします。ウトナイ湖や美々川の美しさを、いつまでも残して欲しいです。美々川源流の湧水地帯を見れば、水のありがたさを実感できると思います。
日本には、自然と共存していく道が合っていると思いますが、どうでしょうか。