AtomS3R CAM を購入しました ~ 極小カメラ付きマイコン

2025年2月13日

0.85インチ液晶画面の代わりに30万画素のカメラが付いたAtomS3R CAMを購入しました。

※製品名の大文字小文字が曖昧ですが、今回は「AtomS3R CAM」で統一させて頂きます。

1.仕様

AtomS3R CAMとATOMS3 LITE

AtomS3R CAMは、ATOMシリーズの小さな筐体に30万画素のカメラが付いた製品です。たった30万画素のカメラじゃ画質に難があるのは事実ですが、300万画素M12カメラが付いたAtomS3R M12カメラでは厚さが2倍くらいになっちゃうのです。ここはコンパクトさを優先させました。

ATOMS3 LITEと比較すると、縦横はほぼ同一サイズですが、厚みがAtomS3R CAMの方が若干大きいです。それでも、十分コンパクトで期待ができます。

詳しい仕様については、公式ドキュメントを参考にしてください。

2.工場出荷時の動作

AtomS3R CAMは、工場出荷時にデフォルトのファームウェアが設定されています。そのため、プログラムをしない人でも活用することができます。

USBケーブルでWindows機などに接続

USBケーブルでWindows機に接続すれば、通常のWebカメラと同様に使用することができます(UVC機能)。

例えば、Windowsに標準でインストールされているカメラアプリを立ち上げ、AtomS3R CAMを選べばカメラとして使用できます。30万画素なので画質は良くありませんが、昔の30万画素のWebカメラよりは写りが良い感じです。

他のデバイスでブラウザを使って操作する

AtomS3R CAM自体がWi-Fiのネットワークを提供します。これにより、Wi-Fiに「AtomS3R-CAM-WiFi」を選択し、ブラウザで「192.168.4.1」を指定すると、AtomS3R CAMの提供するWeb画面が表示されます。

そのWeb画面には、映像をキャプチャーする機能やリアルタイム映像を表示するメニューなどが用意されています。

「Stream」で表示してみました。画面の書き換えが遅くて、このままでは実用性が低いですね。この辺は、いろいろ試していきたいです。

3.Arduino IDEでプログラムを作成する

AtomS3R CAMは、他のATOMシリーズと同様に、Arduino IDEで作成したプログラムを実行することができます。公式サイトではサンプルのプログラムが用意されていますし、独自のプログラムを提供されている方もいらっしゃいます。

ボードマネージャーの設定
ライブラリマネージャーの設定

しかしながら、工場出荷時のファームウェアがクリアされてしまいますから、工場出荷時に戻すユーティリティーを公式サイトからダウンロードしておく必要があります。

AtomS3R-CAM-Demo-V0.1ユーティリティーで、工場出荷時に戻すことができます。

プログラム作成の詳しい内容に関しては、次回にします。

4.何に使うか

AtomS3R CAMを購入したのは、監視カメラとしての利用や、自作ラジコンに載せてみたいと考えたからです。デジカメの用途としては、オートフォーカスがなくて画素数が小さいことから厳しいです。とりあえず、監視カメラの類から初めてみたいと思います。