Raspberry Pi High Quality Camera ~ ラズベリーパイがミラーレス一眼カメラに?
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)において、カメラの接続例はたくさんありますが、カメラ自体の性能が低いために、Webカメラや監視カメラ用途以外では使えない状態でした。
しかし、この度、 ラズベリーパイ財団 から新しいカメラユニットが発表されました。新しく登場した「Raspberry Pi High Quality Camera」は、Cマウントレンズを装着できるミラーレス一眼タイプのカメラユニットです。
1.スペック
「Raspberry Pi High Quality Camera」のスペックは以下のとおりです
- 1290万画素 SONY IMX477R 撮像素子搭載
- 撮像素子は1/2.3型のコンデジ用サイズ
- Cマウント / CSマウントのレンズが使える(付属アダプター要)
今まで使われてきた「 Raspberry PiカメラモジュールV2 」からは大幅な性能アップですが、撮像素子で判断するとコンデジクラスの性能です。過度な期待は禁物かもしれません。
2.純正の交換レンズが2本発売
「Raspberry Pi High Quality Camera」は、世の中に数多く出回っているCマウント・CSマウントのレンズを使用できますが、純正レンズも2本登場して使えます。
出典:RASPBERRY PI FOUNDATION 公式焦点距離が6mmの広角レンズです。フルサイズで換算すると35mmくらいでしょうか(撮像素子のサイズ比から計算してみましたが、正しいかは分かりません)
CSマウントを採用しています。
焦点距離が16mmの望遠レンズです。フルサイズ換算では93mm程度でしょうか。中望遠レンズの部類です。
Cマウントを採用しています。
3.マウントアダプターを使って既存のレンズを使用しよう!
出典:K&F Concept 公式紹介した純正のレンズは価格も安くておすすめですが、性能に若干の不安もあります。そこで、一眼カメラ用のレンズをマウントアダプターでCマウントに変換して使用するという手があります。
上で紹介したマウントアダプターは、キヤノンEFマウントをCマウントに変換します。私はEFマウントのレンズをいくつか持っていますので、これらを使ってみたいと思っています。(特に、100mmF2を使ってみたい)
撮像素子のサイズが6分の1になるので、焦点距離が6倍になってしまいますが、期待できるのではないでしょうか。ちなみにEF-Sレンズであれば3.6倍程度で済むので使いやすいでしょう。
私のもう一つのサイト「kunimiyasoftアイテムセンター」で、マウントアダプターを紹介しています。よろしければどうぞ。
※焦点距離の計算は、あくまでも私の解釈であって、違うかもしれません。
4.自作カメラを作ってみよう
出典:youtube「Raspberry Pi High Quality Camera」により、ラズベリーパイでも実用性のあるデジタルカメラを作成できそうです。ただし、撮像素子が大きくなったとは言え、ひと昔前のコンパクトデジカメ並ですし、オートフォーカスや手ブレ補正機能もありません。
そのため、スマートフォンのカメラがある今では積極的に使うことはないでしょう。でも、 ラズベリーパイ財団 から「Raspberry Pi High Quality Camera」のマニュアルが各種出ています。これを利用すれば、自分なりのインタフェイスを用意したカメラが作れそうです。
3Dプリンタで作るカメラが今後続々と出てくると面白いですね。これからの盛り上がりに期待しましょう。