Windowsタスクマネージャー ~ 動作が遅い時にチェックしよう!
Windowsを使用していると、自分が動作させているアプリケーションの負荷は小さいはずなのに、動作がやたらと遅い場合があります。そういう場合は、タスクマネージャーで、Windowsの動作状況を確認しましょう。
タスクマネージャーは、WindowsのCPUやメモリ、ディスク、ネットワークなどの消費状況が分かる優れたアプリケーションです。ぜひ、使いこなしましょう。
タスクマネージャーの起動
タスクマネージャーは、タスクバーの空いたところにカーソルを合わせて、右ボタンメニューを表示して選択すると起動できます。「Ctrl」「Alt」「Del」キーを同時に押して表示されるメニューから選択しても良いです。
タスクマネージャーの確認方法
タスクマネージャーを起動すると、いくつかのタブが用意された画面が表示されます。今回は「プロセス」タブに絞って紹介します。
現在動作している左側のプロセスが、CPU、メモリ、ディスク、ネットワークでどれだけ占有しているかを確認します。処理が遅い時は、占有度が高いプロセスを終了させてリソースを開放すると良いでしょう。
※「プロセス」「タスク」はアプリケーションの実行単位ですが、1つのプロセスの中で複数のタスクが動作します。プロセスに子ツリーがあるものは、その配下で動作するタスクが表示されます。(タスクは曖昧に使われることが多く、プロセスとして扱われることもあるなど注意が必要です)
CPU
リストのCPUのタイトル部分をクリックすると、プロセスをCPU使用率の昇順、降順で並べることができます(メモリ以降も同様)。例では、CPU使用率が100%で、「google chrome」がCPUの6割も占有していることが分かります。
処理が重いときは、必要のないアプリケーションは終了させましょう。ただし、プロセスには汎用アプリケーション以外のものも表示されています。プロセスを選択して強制終了もできますが、Windowsの大事なプロセスの場合もありますから、注意して操作してください。
メモリ
メモリを多く使用しているプロセスを確認します。例の中にあるAndroidの開発ツール「Android Studio」は、2.5GBものメモリを使用しています。これだけリソースを使用するアプリケーションは少ないです。
メモリが少なくなると、Windowsはディスクも使ってメモリ不足にならないようにします。その場合、処理速度の遅いハードディスクを使用していると、Windowsの動作が遅くなります。メモリは常に余裕を持たせることが大事です。
ディスク
ディスクの場合、使用しているプロセスを確認するというよりも、全体の使用率を気にする方が大事です。ディスク使用率が100%を継続する場合は、CPUの性能が低い、もしくはメモリが少ないことを疑うと良いでしょう。
ディスク100%が数十分も続いて動作が遅く感じる時は、パソコンの替え時かもしれません。(その前にSSDでない場合は換装してみましょう)
ネットワーク
インターネットが遅く感じる時は、ネットワークの使用率を見てみましょう。ブラウザ以外にネットワークを使っていないつもりでも、Windows Updateが裏で動いている場合があります。
Windows Updateは、例のように同名プロセスもありますが、他にも関連するプロセスがたくさんあります。そのため、ネットワークを占有したり、ディスクを占有したりして動作が遅くなる時があります。その場合は、後ほど紹介する対処をしてみてください。
処理が重い代表的なWindowsの処理は?
私が今までWindowsを使っていて、重いと感じる処理は以下の通りです。(Android Studioが一番ですが、普通は使う人がいないので対象外とします)
Windows アップデート
Windowsを使っていて、いつもより特別に遅いと感じたら、Windowsアップデートが原因の場合が多いです。特に非力なマシンを使用している場合は、実用にならないほど遅くなります。その場合は、Windowsアップデートを先送りにしましょう。
「設定」にある「Windows Update」を表示します。「更新を7日間一時停止」の項目がありますので、クリックするとWindows Updateを先延ばしすることができます。
けれど、先延ばしにしてもWindows Updateのタスクが動いていることが多くて、処理が重くなります。Windowsの更新は、何かいいやり方を見つけて欲しいですね。
Chrome ブラウザ
Chromeブラウザは、シェアNO1の優れたブラウザですが、CPUやディスク、メモリ資源を独り占めにすることが多く、行儀の悪いアプリケーションだと思います。(2020年3月現在)
そのため、Chromeブラウザの複数起動や、タブを多く使うことは止めた方が良いでしょう。
iCloud
iCloudは、「One Drive」と同様に、エクスプローラーから操作できて便利ですが、使わない状態でもリソースを消費しています。
無料版をインストールしたまま放置している方は、アンインストールした方が良いかもしれません。
アプリケーションがフリーズしたら強制終了できる
Windowsを使用していると、「応答なし」とタイトルバーに表示されて操作できないアプリケーションに遭遇する時があります。たいていは処理が重いだけで待っていれば解消されますが、不具合で応答がなくなる場合があります。
その場合は、プロセスを選択して右下にある「タスクの終了」ボタンを押して強制終了しましょう。ただし、プロセスの中にはWindowsの動作に重要なものも含まれますから、強制終了でWindows自体が応答しなくなる場合があります。十分注意してください。
不必要なアプリケーションはアンインストールしよう!
タスクマネージャーでタスクの一覧を見ていると、インストールしたまま放置しているアプリケーションを見つけることがあります。
それらは資源を消費するだけの存在ですから、すぐにアンインストールしてしまいましょう。
このように、Windowsのタスクマネージャーはとても便利なツールです。ぜひ、使いこなして快適なWindows環境で作業を行ってください。