静内二十間道路桜並木 ~ 7kmにも及ぶ桜並木は圧巻

2019年4月13日

北海道にも桜の名所が各地にありますが、新ひだか町の「静内二十間道路桜並木」は規模の大きさで北海道でも1、2を争う桜の名所です。

その静内二十間道路桜並木は日高振興局にあるので遠く感じますが、道央自動車道から日高自動車道に入って進めば意外と時間も掛からず到着します。

それでは、新ひだか町と合わせて紹介しましょう。

1.静内二十間道路桜並木

出典:Wikimedia Commons

静内二十間道路桜並木は、新ひだか町にある桜の名所です。名前の頭に「静内」と付くように、旧静内町にあります。新ひだか町は、旧静内町と旧三石町が合併してできた町で、「ひだか町」とは違う町なので注意が必要です。

静内二十間道路桜並木は、静内市街から内陸へ少し入った先にあります。静内川の右岸に位置しており、7kmの直線道路の両側に桜が植えられていて、桜並木では日本最大クラスでしょう。

植えられている桜はソメイヨシノではなく、北海道に自生するエゾヤマザクラが主です。山に自生するエゾヤマザクラを移植して桜並木としたそうです。その本数は3,000本にも及び、見る人を楽しませています。エゾヤマザクラは花が咲くと同時に葉も出てくるのでソメイヨシノほどの美しさはないですが、どこまで行っても桜が咲いている規模に驚かされます。

桜の咲く期間は、「桜まつり」が開かれます。祭りでは、見るだけでなく食も同時に楽しめます。2023年の桜まつりは、4月24日(月)~4月30日(日)に行われます※ 。久しぶりの開催ですが、コロナ対策も行われるので、昔の通りとはいきません。ルールを守って、桜を楽しみましょう。

※露店は5月3日までやるそうです。こんなに桜の開花が早くなるとは驚きです。

2.競走馬のふるさと日高案内所

日高振興局内は競走馬の産地です。有名な競走馬に遭いたい人も多いと思いますが、牧場は各町に広がっているため、探すのがたいへんです。そこで、二十軒道路に近い「競走馬のふるさと日高案内所」の利用がおすすめです。競走馬や牧場などの情報を得ることができるでしょう。

また、「競走馬のふるさと案内所」サイトもあるので、あらかじめ調べてから行くのも良いでしょう。

3.静内川 ~ 日高山脈で一番険しい川です

出典:Wikimedia Commons

静内川は日高山脈第二の高峰、カムイエクウシカウシ山(1,979m)を源頭とする大きな川です。山深さは北海道一と言っても過言ではなく、幾つものダムと発電所による北海道最大クラスの水力発電が行われています。

静内川は険しい山中を流れるため、かつて川沿いに工事が行われた「道道111号静内中札内線」は難航した後に中止となってしまいました。そして、作った部分の維持も困難を極め、今は静内ダムの先は一般車両が入れません。車どころか、自転車や徒歩まで禁止されています。それゆえ、昔はペテガリ山荘まで車で行けたのですが、今は神威山荘から歩いて山越えが必要です。

このように上流部は秘境と化しており、人が入るには困難極まりない状況です。静内川の上流部は、大イワナや大ニジマスが生息する釣り人の憧れの地なのですが、素人が行ける場所ではありません。もし今行くとしたら、登山装備でペテガリ山荘まで入ってから川へ降りるしかないですが、沢登りの達人じゃないと無理ですね。

しかし、このような魚の聖地が残ることも必要なのかもしれませんね。

4.温泉

出典:静内温泉 公式

日高山脈周辺には高温の温泉がないですが、加温循環式の温泉施設がいくつも作られています。新ひだか町も例外ではなく、静内温泉三石温泉の2つがあります。どちらも施設は新しいので、快適に過ごせるでしょう。

5.近隣の町と合わせて旅をしよう

日高振興局内の町は海岸線に並んでいるので、順に移動しながら訪問できます。せっかく行くのですから、時間の許す限り多くの町を訪問してはいかがでしょうか。

また内陸にも、平取町やむかわ町穂別、ひだか町日高地区など、魅力的な場所が多くあります。遠いようで近くなった日高振興局内を、ぜひ楽しんでください。