JR札沼線 医療大学から新十津川間が2020年5月7日に廃止となります

2018年5月20日

地図は「さっぽろ周辺マップ 留萌」より

2020年4月17日更新

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、2020年4月17日に突然最終運行が行われました。かねてから最終運行を前倒しで4月27日に行うアナウンスがあったのですが、4月17日の新十津川駅午前10時発が突然に最終運行となりました。

ラストラン運行も行われないとのことです。仕方ないこととは言え、あまりにも突然で、残念ですね。

2018年12月21日更新

JR札沼線の医療大学から新十津川間は、2020年5月7日で廃線になることが決まりました。

 調印式には月形町の上坂隆一町長と同管内新十津川町の熊田義信町長、同管内浦臼町の斉藤純雄町長、石狩管内当別町の宮司正毅町長が出席。この中でJRは《1》代替交通確保策に廃止から20年間で14億8600万円《2》廃止後のまちづくり関連で3億3千万円―の総額18億1600万円を4町に支援するとした。

出典:北海道新聞

以降、投稿時の記述です。

JR札沼線医療大学から新十津川間がバス転換されることが確実になりました。国道が平行して走る区間ですし、石狩川を挟んでJR函館線もあるのでやむなしというところでしょうか。

1.JR札沼線の概要

IR札沼線は、名前のとおり、札幌市と沼田町を結ぶ路線でした。のちに新十津川から先が廃線になり、新十津川で終点になる路線となってしまったため利用がさらに少なくなりました。

しかし、医療大学までは電化されて営業成績の良い路線でもあります。札幌から医療大学までは学園都市線とも呼ばれ、利用者の多い路線でもあるのです。札幌のベッドタウン区間を走るので、通勤の利用が多い路線です。

新十津川駅から滝川駅までは歩いて行けるほど近いです。ここが繋がっていれば札沼線も違う運命だったと思います。

IR札沼線は秘境駅が多いことでも有名です。特に「豊ヶ岡駅」は民家が見当たらない林の中にあり、誰が利用するんだろうと疑問が沸くことでしょう。他の駅も簡易的で古いものが多く、これらが廃駅になることは少し残念です。

2.沿線の町の紹介

札沼線沿いは、個人的に好きなところが多いのです。自分のお気に入りを紹介します。

当別町

石狩金沢に、「開拓ふくろふ乃湯」というモール泉があります。営業したり休業したり、経営者が変わったりを繰り返していますが、今年(2018年)も不安定ながら営業しているようです。(※温泉通の人が経営者になって安定したようです)

十勝だけにモール泉があるわけではなく、石狩平野のモール系温泉も良いものです。

ふくろうの湯 facebook

2020年、ついに閉館となったようです。最後は温泉通の方が経営に携わっていたようですが、理想と現実は厳しいと言うことですね。

浦臼町

浦臼町にある浦臼神社は、春の野花の宝庫です。有名なのが、カタクリエゾエンゴサクの咲く中をエゾリスが走り回る写真です。その写真を撮ろうと大勢のカメラマニアが集まります。みんな同じ写真を撮ってもしょうがない気がしますが、聖地とも言える場所です。

背後には浦臼山があり、ここは昔ハンググライダーで賑わったところです。山頂付近まで道路があったのですが、今は歩いて行く必要があります。石狩平野が一望できる眺めの良い場所で、やはりカタクリが多くてきれいです。

また、山菜の宝庫でもあります。

3.その後の経過

2018/06/18 月形町が廃線を受け入れ、バス転換を推進する方針を表明しました。

2018/10/12 沿線の4町が廃止を受け入れたため、廃止が決定しました。来年度にも廃止になる見通しです。