3.7V電源を用意したい ~ 秋月電子通商キットを使ってみる

2023年10月15日

玄関の照明に使っていた太陽光発電のLEDライトですが、内部バッテリーが寿命となり、充電できなくなりました。そこで、同等品を新品で購入し、使えなくなったLEDライトを車で利用できるように改造します。バッテリーだけ買えばいいのでは、と考えましたが、信用できるバッテリーが意外と高価だったためやめました。

それでは、改造をします。

1.車のサービスコンセントで使用できるように改造

いらなくなった車アクセサリーから転用

改造するLEDライト電源は、車のサービスコンセント(シガーソケット)から取ります。しかしながら、サービスコンセントの電圧は12Vですから、バッテリーの電圧3.7Vに降圧しなければなりません。その降圧ですが、12Vから3.7Vへの降圧は、電流が大きいと発熱が半端ではありません。ここは、ちゃんとした放熱板のある降圧回路を用意する必要があります。

そこで、秋月電子通商さんの電源キットを使用することにしました。

2. NJM317使用 可変安定化電源キット

購入したのは、「NJM17使用 可変安定化電源キット」です。このキットでは、入力電圧「DC5~24V」を「DC1.3~15V」へ降圧できます。ただし、入力電圧と出力電圧の差は、3V以上必要です。今回は12Vを3.7Vに降圧するわけですから、問題ありません。

ちょっと心配なのは、電流が1.5Aまで制限されています。LEDは158個あるのですが、どのような回路構成でLEDを光らせているかが分かりません。構成によっては、1.5Aを超えることも考えられます。でも、恐らく大丈夫でしょう。

3.組み立ててみる

手前にあるVRで出力電圧を調節する

それでは、組み立ててみます。特別、難しい電子工作ではありません。しかしながら、私の場合は老眼との闘いになり、油断すると大惨事になることがあります。眼鏡、老眼鏡、裸眼の3パターンを駆使して組み立てるのですが、昔のようにはいかないのです。

それでも、この程度であれば大丈夫です。出力電圧は可変抵抗器で変更できます。テスターを使い、3.7Vになるように調節します。ここまでは順調に出来ました。しかし、実際にLEDライトに組み込もうとするとトラブルの連続になりました。

とにかく、見えない。日が暮れてくると、もう焦点が合わなくなり、次の日の明るい時間帯に再度組み込みになりました。こんなことができなくなるなんて、悲しいです。

内部に秋月の電源キットを組み込んで配線します。バッテリーの線秋月の電源キット出力ポートに接続します。太陽光パネルの線は無効にします。大した発電量がないので、利用する方法が思いつきません。

電源キット入力線は、LEDライトの筐体に穴を開けて通しました。そして裏蓋をはめ直して完成です。ここでは見えませんが、電源キットは裏蓋にネジ止めしています。さて、うまく点灯するでしょうか。もしかしたら、バッテリーの問題ではなくて、回路が壊れたのかもしれません。

点灯しました。今までの苦労は無駄にはなりませんでした。それでは点灯モードを変えてみます。

あまり意味のない炎モード?があるのですが、こちらも点灯しました。写真では変な緑色などが写っていますが、見た目では問題なく炎が揺らいでいるように点灯しています。

うまくいって良かったです。

4.安定化電源を活用しよう!

電気製品に必要な電圧や電流は、製品によってマチマチです。そのため、今回のような可変の安定化電源は便利だと思います。過去には、こんな安定化電源を作っています。

これも秋月電子通商さんの安定化電源です(今は売ってないみたい)。今回の安定化電源よりも、ずっと強力な安定化電源です。これだけでは分かりづらいので、出力の電圧表示LEDディスプレイを加えています。この安定化電源を使って、今までいろいろなテストをしました。ぜひ、一台、安定化電源を用意してみてはいかがでしょうか。