佐幌岳 ~ 稜線歩きが楽しい!

2023年9月16日

佐幌岳1

日高山脈の北端に位置する佐幌岳(1,060m)。狩勝峠北側にあるせいか、日高山脈とは違う独立峰のようにも感じます。また、佐幌岳スキー場として利用されているため、登山をするには趣がないように感じられますが、狩勝峠からの登山道を歩けば稜線に沿って進む展望の良い登山が楽しめます

それでは、佐幌岳登山をご紹介しましょう。

1.登山口は狩勝峠

「登山ルートは、登った時のGPSログを元に作成しました」

佐幌岳登山口は、狩勝峠(644m)です。狩勝峠には駐車スペースが十分あり、トイレもあります。しかしながら、売店は閉まったままです。

佐幌岳2
狩勝峠

十勝側の建物の脇を通って登山道に入ります。これから稜線沿いの道を歩きますが、展望に優れるのは十勝側です。山頂までの標高差は400mほどですし、稜線を歩くので楽勝と考えがちですが、実際に歩くと予想以上に疲れます。それは登り下りが意外と多いからです。よって、あまり飛ばしすぎない方が良いでしょう。

登山道脇にはネマガリタケが多くあり、時期には結構目にします。ここは国定公園内ではないようですし、そもそもネマガリタケ採取禁止の対象ではないようですが、採るにしても一食分くらいの常識の範囲に留めましょう。

2.桜山

佐幌岳3

歩いて1時間を過ぎて、急登を詰めたところが桜山(949m)です。ここでもう山頂が近いイメージを持つのですが、実は半分をちょっと過ぎたくらいです。いつも、こんなはずではなかったと思わされます。再び下りになって登り返しがあるので、ここで休みましょう。

名の通り、春はタカネザクラが咲くようです。(その時期に登ったことがない)

3.佐幌山荘

佐幌岳4
登ってきた稜線

80mほどの高度を下り、なだらかな部分をしばらく歩くと、本峰への200m弱の登りです。少し苦しい登りですが、背後を見ると登ってきた稜線が一望できて素晴らしい眺めです。山頂はもうすぐです。

佐幌岳5
佐幌山荘 ※今は茶色のペンキで塗られています

山頂部に出ると、山小屋が。このような低山に佐幌山荘という立派な山小屋があります。中を見ると、なかなか充実した設備が整っていて、泊まってみたいです。ただし、トイレはありません

佐幌山荘を過ぎてすぐ、山頂到着山頂は素晴らしい展望台ですが、リフトがすぐ近くにあって、今までの苦労が報われない気持ちにもなります。まあ、仕方ないですね。

登山データ

登山時間:2時間20分
標高差:410m

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4.山頂からの眺め

佐幌岳6
然別火山群

佐幌岳からの展望ですが、然別火山群の眺めが素晴らしいことに驚きます。日高山脈の高峰群からは遠く、十勝岳連峰も見える場所へ移動する必要のある佐幌岳ですが、然別火山群が思うよりも近くに見えます。

佐幌岳7
左からニペソツ山、丸山、東丸山、ウペペサンケ山

小春日和に、のんびりと山名当てをしたいですね。

もちろん、日本三大車窓と言われた狩勝峠よりも高い位置ですから、十勝平野がより素晴らしく眺められます。

5.登山後の楽しみもいっぱい

佐幌岳の周辺にはレジャー施設飲食店が多くあり、登山後の楽しみがいっぱいです。登山自体はそれほど時間がかかりませんから、登山後に楽しまれると良いでしょう。