大昔に買ったCDSを使ってみた ~ アナログテスターで計測
ある電子部品を探していたら、大昔に買ったCDSが出てきました。CDSは光が当たると抵抗値が変わる半導体です。そういえば買っていましたが、お蔵入りしていました。
1.CDSを計測してみる
CDSが出てきましたが、仕様についてはまったく分かりません。そこで、テスターで計測してみることにしました。しかしながら、私の持っているアナログテスターは、抵抗の計測が不得意です。
テスターのレンジを抵抗に合わせます。ここで、アナログテスターを使う場合は、針の補正が必要になります。
計測の端子を短絡させます。すると、針が動きます。
短絡しているので、右側の目盛りの「0Ω」に針が指す必要があります。これがアナログテスターの場合はずれることが多いです。そのため、「0Ω-ADJ」ダイヤルで針を合わせます。こうして、針の補正を完了させます。
それでは、CDSを計測してみます。
光が当たっている時は200Ωくらいで、上のようにCDSに光が当たらないようにすると1MΩ以上です。1MΩ以上は、私の持っているアナログテスターでは計測できません。このように、光が当たっている時と当たらない時で、CDSは抵抗値が大きく変わることが分かりました。
2.ATOM Liteに組み込んでみる
せっかくなので、ATOM Liteと接続してみます。一般的な使われ方の抵抗を接続して分圧する方法を使いました。GPIOの33番をanalogRead関数で読み込んでみます。CDSに光が当たると4095の数値が得られました。これで、12bit解像度らしいことが分かります。
CDSの覆い方を変えてみると、analogRead関数から得られる値が下記のように変化しました。
4095 光が当たっている
0 光がまったく当たっていない
2170 覆い方を変えてみる
2783 覆い方を変えてみる
2133 覆い方を変えてみる
884 覆い方を変えてみる
4095 光か当たっている
4095 光か当たっている
光が当たると、ほぼ10kΩの方に電圧がかかり、逆に光が当たらないとCDSの方に電圧がかかるようになるということでしょうか。この値を元に何かを処理する仕組みが作れますね。
思いついたところでは、太陽が出たら太陽電池発電システムのスイッチを入れるシステムです。それは、夜の間も太陽電池発電システムを動作させると、太陽電池コントローラーの電力が消費されてしまって、せっかくの昼間の発電を消費してしまうからです。他にもいろいろ役に立つことがあるでしょう。
そのうち、何かシステムを作ってみようと思います。