オダッシュ山 ~ 秋の小春日和に登りたい!
新得町市街から西側に目を向けると、端正な双耳峰が目に付きます。これがオダッシュ山(1,098m)で、新得町市民のいこいの山として親しまれています。そのオダッシュ山は、登山道が整備されていて新得町市街地からも近く、お手軽登山に最適です。
特に、秋の小春日和で空気が澄んでいる日に登山をすると、大展望が期待できます。それでは、ご紹介しましょう。
1.オダッシュ山へのアプローチ
オダッシュ山へ向かうには、新得市街から道道136号夕張新得線を西へ向かいます。途中で夕張新得線は右に進路を変えますが、オダッシュ山へはまっすぐ進みます。そしてJR石勝線の下をくぐり、まっすぐ進むと左右に分かれる道に出ます。
ここから標識に従って進みます。右に進路をとってしばらくすると、左へ入ります。すると、道東道に突き当たります。ここで道東道をくぐらなければならないのですが、現在、道東道は4車線化工事をしており、道が確定していないようです。それでも案内板があると思いますので、従って進んでください。
2.オダッシュ山登山
「登山ルートは、登った時のGPSログを元に作成しました」
最初は、ヤスダ川沿いの登山道を進みます。傾斜は緩やかで、足慣らしにちょうど良い道が続きます。ほどなくしてヤスダ川を渡りますが、水場として指定されてはいますが、煮沸する必要はあるでしょう。
道はトラバース気味に進み、山頂へ向かう尾根に到着します。ここからは、意外と急な尾根道になります。白樺平などの平坦な部分もありますが、全体的に急で、飛ばし過ぎると後でバテます。この山は、のんびり歩いて景色を楽しむ登山が合っています。春であれば野花が咲いていますから、観察しながら登りましょう。
尾根を登り切ると、岩がところどころ露出した前峰へ到着します。ここで、最後の登りに備えましょう。
山頂近くで、笹原の急登になります。ここは、雪があったり、雨で濡れていると滑りますから注意しましょう。山頂は細長く、見晴らしもとても良いです。
登山データ
登山時間:登り2時間15分
標高差:720m
3.山頂からの眺め
山頂からは、雪に覆われた十勝岳連峰が目に付きます。
少し右に目を移すと、然別の山があり、その奥にウペペサンケ山(1,848m)が聳えています。さらに奥を見ると、ニペソツ山(2,013m)や石狩岳連峰(1,967m)が続きます。
そして、南には日高山脈の峰々が続いています。
山頂の端に移動して俯瞰すると、高速道路が峠の下をトンネルで抜けています。峠部分は夕張新得線が通る予定だった場所であり、実際に道路ができていればオダッシュ山は簡単に登れたでしょう。
4. 1年の締め登山におすすめ
私が登山をしていた頃は、11月3日の文化の日に、良くオダッシュ山へ登りに行っていました。文化の日の頃は高山では雪が積もっており、冬山装備でないと登山はできません。しかしながら、オダッシュ山であれば、準冬山装備でのんびりと登山ができました。
また、日高山脈にある山でありながら、高速道路が眼下に見えて全然奥深さを感じないです。日高の山の登山口までは薄暗くて路肩の弱い林道に気を遣うわけですが、オダッシュ山ではそれがありません。
秋の小春日和に、年納めの登山をしてみてはいかがでしょうか。