ノートブックの冷却ファン交換 ~ 自分でやれば格安で済みます
多くのノートブックに付いている冷却ファンですが、数年使用すると何等かの不具合が出てきます。冷却ファンはモーターとファンが付く可動部品のため、劣化による不具合がどうしても出てしまいます。
最初のうちは、冷却ファンに溜まったゴミを取り除くことで解決できることもあります。しかし、掃除をしても異音が直らず回転がおかしくなってくると、交換する必要があるでしょう。
しかし、デスクトップであれば冷却ファンの交換は簡単ですが、ノートブックだとユーザーが交換できるような仕組みではないため困難です。そのため、パソコンショップなどで交換依頼をすることになりますが、作業料金が結構高いです。
私の古いノートブックも冷却ファンが限界を迎えました。特に寒くなると大きな音が出てしまうので、交換することにしました。
※ノートブックの種類により、分解の方法は異なります。あくまでも一つの例としてご覧ください。
ノートブックの分解
今回、分解するのは、飯山電機のモバイルノートブックです。パソコン工房で購入したもので、本来ならパソコン工房で冷却ファンの交換依頼をするのが正しいですが、自己責任で自分で交換してみます。
裏のねじを外す
裏側に5つのねじが付いているので、ドライバーで外します。これは何てことはありません。
キーボードを外す
ノートブックによっては、これで裏蓋が外れるものがありますが、今回のノートブックでは外れません。何か引っ掛かっているようで、ネットで調べると、キーボードを外す必要があるようです。
キーボードは上の4つ爪で固定されているので、これを外します。そして、ケーブルで本体と接続されているので、外します。ソケットにはロックが付いているので、それをはずせば、ケーブルが抜けます。
キーボードが外れたら、5つのねじが固定されているのが分かります。このねじを外せば、裏蓋が外れます。
裏蓋を外す
裏蓋の外し方ですが、ヒンジ部の方から外していくと良いでしょう。力づくで引っ張るとプラスチックが割れますから、慎重に少しずつ外していきます。
裏蓋が外れれば、基板が姿を現します。
冷却ファンの型番確認
冷却ファンの型番は、マニュアルにはありません。実際に付いている冷却ファンを見て、型番を確認します。
そして、ネットで検索してください。お使いのノートブックによっては、売っていない場合もあるでしょう。その場合は、今の冷却ファンを掃除する位しか手がありません。素直に修理依頼しましょう。
私の場合は、運良くネット販売されていました。冷却ファンは意外と値段が高いものが多いですが、私の場合は2,000円程度で購入できました。型番は「6-31-w510s-100」です。
冷却ファンを交換する
冷却ファンは基板にねじ止めされているので、外します。次にソケットから線を外して、古い冷却ファンを取り出します。そして、新しい冷却ファンを取り付けます。特に難しくはありません。
私の場合は、基板に付いているボタン電池も交換しました。ボタン電池が切れた時、また開けるのは面倒なので、交換しておいた方が良いでしょう。
起動してみる
起動してみましたが、特に問題なく起動できました。冷却ファンの交換は、ふつうにDIYができる人であれば問題ない難易度です。もちろん、作業ミスで却って大出費となる可能性もありますが、やってみる価値はあるのではないでしょうか。
今回のノートブックはハードディスクタイプなので、SSDに換装しようとも思いましたが、ハードディスクの方がクラッシュした時のデータの救出に優れていそうなことと、Windows11が出るので、近いうちに新しいパソコンを購入する可能性が高いので、止めました。
ノートブックは、交換できるソケットを使っているものならCPUだって交換できます。何でも買い替えではなく、パーツの交換で済ませるのも賢い選択だと思います。みなさんも、自分でノートパソコンを修理、改善してみてはいかがでしょうか。