行動ログはローカル管理も大事! ~ Garmin Connectが一時ダウン
2020年7月23日に、Garminのスマートウォッチやサイクルコンピューターで取得したデータを管理するGarmin Connectがダウンしました。Garmin Connectが使えないと、スマートウォッチなどで取得したデータをサーバーに送ることができないため、場合によっては取得したデータを損失することだってあるかもしれません。
原因はランサムウェアの攻撃でした。まさにインターネットに依存する現代社会の脆さが露呈しました。
これはGarmin Connectだけの問題ではありません。私を含めて、アウトドアにおける行動ログは、YAMAPやヤマレコなどのサービスで一括管理することが多くなっています。これらコミュニティサービスのサイトだって、Garmin Connectと同様なことがあり得ます。
そのため、大切なデータを自分のパソコン内に保存することも大事だと思います。
GPS専用機でも行動ログを取得する
アウトドアの行動ログを、インターネット上のクラウドだけで管理するのは心配です。やはり従来のように、GPS専用機で行動ログを取得して、パソコンへアップロードという方法も同時に行うと良いのではないでしょうか。
Garminのハンディ型GPS専用機を使う
出典:Amazon
行動ログの取得は、GarminのハンディGPSが良いでしょう。GPSMAPやeTrexシリーズなど、長年に渡り利用されてきたGPS受信機は、信頼性が高いです。
そして、多くの機種が乾電池で動作します。スマートウォッチではバッテリー切れが起きたら充電しなければなりませんが、乾電池で動作する機種であれば、交換するだけで済みます。また、ハンディ機で充電するタイプでもバッテリーを交換をすれば良いので、充電問題をクリアできます。
そして、スマートフォンには防塵・防滴に対応した機種がありますが、衝撃に対しては弱いです。アウトドア行動中にスマートフォンを落として壊すこともあり得るので、GPS専用機によるログ取得も必要ではないでしょうか。
カシミール3Dで一括管理する
GarminのハンディGPSで取得した行動ログは、パソコンのアプリケーション「カシミール3D」で一括管理できます。
Garmin GPSをパソコンにUSB接続すれば、カシミール3Dのメニュー「通信」「アップロード/ダウンロードリスト」でログを確認できます。そしてダウンロードすれば、自分のパソコン内に、行動ログが保存されます。
取得した行動ログは、カシミール3Dの「編集」「GPSデータ編集」で確認できます。このように、自分のパソコンで行動ログを管理することができます。
スマートフォンアプリ「 スーパー地形 」とカシミール3Dを連携する
GarminのハンディGPSを使わずに、カシミール3Dのスマートフォン版である「スーパー地形」で行動ログを取り、カシミール3Dに転送するのも良いやり方です。すべてカシミール3Dで完結したい人におすすめのやり方です。
ただし、カシミール3Dへデータを渡すのにメールやiTune共有フォルダを使うなど、少し手間がかかります。個人的には、Garmin GPSを使う方が便利に感じます。
クラウドに頼り切るのは危険です!
<a href="https://www.photo-ac.com/profile/1986528">hachipachi88</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真
今や、スマートフォンやパソコンなどで利用するドキュメントや写真などのデータは、クラウド上で管理することが多くなりました。確かに効率性を考えれば、クラウド上に置くのが一番です。
しかし、インターネットのセキュリティは完全ではありません。仮に現時点で完全でも、必ずそれを突破するランサムウェアが出てくるでしょう。その時に、自分の保存していたデータを失ったとしたら、取返しの付かない事態に陥ります。
そのためにも、自分のパソコンにバックアップデータを保存するようにしましょう。YAMAPなどの行動ログもGPX形式でダウンロードできますから、自分のパソコンに保存しておきましょう。